2024.04.24
こんにちは。播磨屋茶舗の赤松です。
先日、新茶の時期が近づいてきましたというブログを書きました。
では、そもそも新茶って何か、ご存じでしょうか?
私は、茶業界に勤めてからはじめて知りました。
一般的な言葉ではあるものの、きちんと意味を理解している方は意外と少ないかもしれません。
今回は、そんな「新茶の意味」をご説明します。
違いがよくわからないと言われる「一番茶」と比較してご説明します。
まず、新茶というのは、一年の中で一番最初に採れるお茶になります。
そもそもお茶は、秋(10月頃)から冬(2月頃)にかけて栄養を蓄え、春(5月頃)になると芽が出てきます。その芽を摘み取りお茶に加工していきます。
鹿児島などの温暖な気候の地域の方が芽が育つのが早いため、新茶の時期も早くなります。温暖化の影響もあり、3月後半から4月前半には芽が出始めます。
その、最初に採れはじめるお茶のことを新茶といいます。
では一番茶はというと、こちらも同じく、 一年の中で一番最初に採れるお茶になります。
つまり、一年の中で一番最初に採れたお茶を、だいたい4月から5月くらいにかけて販売するときに、「新茶」と銘打って販売しており、その時期が終わると、「一番茶」という呼び方に変わる、ということです。
同じお茶でも、どのタイミングで売るかで呼び方が違う、という事でした。
お茶(緑茶)は酸化すると劣化するため、保管技術の発達していない頃は、新茶(一番茶)が6月以降もおいしく飲めることがあまりなく、採れてすぐ飲む事にとても価値がありました。
現在は保管技術が発達し、湿度や温度管理が正確にできるため、冬になっても一番茶(新茶)が年中流通しており、違いが良く分からない状況が出来上がりました。
ただ、保管技術が発達していても、完全に酸化を止めることはできないので、いまでも新茶の時期ならではの味わいを楽しむこともできます。
ちなみに、二番茶や三番茶というのは、一番茶以降に採れたお茶になります。
二番茶は7月頃、三番茶は8月以降に摘採(摘み取ること)されます。
今回は、新茶の意味についてご説明いたしました。
播磨屋茶舗本店では、このような、お茶についてのご説明を詳しくしております。ご予約制のお茶教室「茶歌舞伎」というサービスも行っております。ぜひお越しください。詳細は、https://harima-ya.jp/chakabuki/からどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。