2020.12.28
もう少しでお正月ですね。今回は、この時期になると見かける「大福茶」についてご説明していきたいと思います。
大福茶(おおぶくちゃ)の起源は平安時代まで遡ります。
当時、疫病が流行っていた時に空也上人が疫病除けとしてお茶を振舞ったところ快復したという言われがあり、村上天皇がこれを吉例として、元日にお茶を飲む習慣を始めたそう。
当時は、王服茶や皇服茶と呼ばれていましたが、正月にお茶を飲むという習慣が一般の人にも広がり、大福茶という名前に変わっていきました。
では、大福茶とはどんなお茶なのでしょうか。
実はお茶屋さんによって様々な種類があるようですが、お茶に梅干しと昆布を入れたものが一般的な大福茶です。
「しわが寄るまで長生きを願う」梅と縁を結び、よろこ(ん)ぶ「結昆布」という縁起ものです。
大福茶は、疫病除けの験担ぎからきたものでした。
来年のお正月はちょっと良いお茶に、梅と昆布を入れておせちと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。