2021.10.22
本日のマニアックなお茶の知識は、凍霜害(とうそうがい)について。茶園には様々な気象災害がありますが、もっとも大きな影響を及ぼすものは、凍霜害です。
まず、凍霜害とは、芽が出始めてから一番茶の摘採が終わるころまでに起こる、新芽の低温障害のことで、「凍害」と「霜害」をいっしょにした表現です。
凍害は、風があって霜が降りない状態で気温が下がり、新芽が耐えられなくなって生じる被害です。
霜害は、晴れて風のない夜に、放射冷却によって地面近くの気温が下がって霜が降り、新芽に発生する被害です。要因は3つのパターンがあります。
①放射冷却型 ②寒気移流型 ③雨上がり型
もっとも典型的なものは①放射冷却型です。夜間の放射冷却が激しく霜が降り、茶株面近くの気温が低くなります。
対策等については、また次回以降にご説明します。