2021.01.26
今回は、栽培による日本茶の違いについてご説明します。
大きく分けると「露地栽培」「被覆栽培」の二つに分けることが出来ます。
みなさんがイメージされる、一般的なお茶畑の姿が露地栽培です。
このように、何も被せずにそのまま栽培します。日光が良く当たるため、光合成によって、テアニンがカテキンに変化するなどの反応が進みます。
これによって、お茶の苦さや渋さが強まるのです。煎茶は露地栽培で作られます。
被覆栽培(ひふくさいばい)は摘採する20日くらい前から畑に覆いを被せる方法です。
覆いの仕方もいくつか種類かありますが、一般的なものは、畑に直接覆いをします。より高級なものは、棚を組んでお茶に覆いが当たらないようにします。
光を遮断することで、お茶の光合成が阻害されます。そのため、うま味であるテアニンがカテキンに変わる量が少なくなり、うま味が多く苦みの少ないお茶になります。
玉露とかぶせ茶、抹茶の原料になる碾茶が被覆栽培で作られます。
以上が、栽培方法による違いでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。