2020.12.15
同じ茶葉から緑茶も紅茶も作ることが出来ますが、実際は向き不向きがあります。今回は、その差についてご説明します。
お茶の品種は大きく2つに分けられます。「中国種」と「アッサム種」です。中国種が「緑茶」、アッサム種が「紅茶」に向いているとされます。
では、具体的に何が違うかというと次の2点挙げられます。
1、耐寒性 2、タンニン含有量
この2点が違うため、緑茶と紅茶で向き不向きがあるのです。
中国種は耐寒性が強く、アッサム種は弱いです。
そのため、紅茶に向いたお茶は亜熱帯、熱帯地方で栽培されることが多く、主な産地はインドやスリランカなどです。
また、日本では紅茶の栽培が難しいとされています。
タンニンとは、渋み成分のこと。カテキンとほぼ同義と捉えてください。
このタンニンが製造過程で変化し、紅茶らしい香りや味わいを作り出します。そのため、紅茶にはタンニンが多く含まれることが求められます。
緑茶には「中国種」が向いており紅茶には「アッサム種」が向いているということでした。国産の紅茶が少ないことも、アッサム種が育てにくいという事が一因なのです。
同じ中国種から出来る「日本茶」と「中国茶」の違いってご存じでしょうか?こちらについては、また次回ご説明します。