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2021.01.14

日本茶の分類(茶期)

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今回は、日本茶の茶期についてご説明します。

茶期とは、いつ摘採(茶を畑から摘み取ること)されたかという事です。「一番茶」「二番茶」「三番茶」「秋冬番茶」のように分けます。

一番茶

摘採時期は4月上旬から5月下旬です。冬の間に根に蓄えた栄養分が葉に移ってくる時期です。

茶時期とも言われ、お茶屋さんにとっては一番の稼ぎ時です。この時期で年間売り上げの半分以上をカバーするほど。

そのくらい一番茶は品質が良く、価格も高いものが多いです。苦渋みが少なく、うま味が多く、きれいな色をしています。

また、「新茶」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。新茶と一番茶の違いは、その年のお茶かどうかという事。

例えば、2020年の4月にとれた一番茶について、その年の春は新茶と言います。が、それ以降は新茶とは言わず一番茶といいます。

二番茶

二番茶は、一番茶を摘採した50日ほど後になります。およそ7月くらいまでには終わります。

一番茶に比べると少し苦みの強いお茶になります。ただ、一番茶に比べると安価なので、普段使いのお茶にはもってこいと言えます。

北部や高地など、気温の低い地域では二番茶までで収穫を終えます。なぜかというと、秋芽が硬化する前に寒さに遭遇すると低温障害を受けやすいためです。

三番茶、秋冬番茶

三番茶は二番茶を摘採した40日ほど後になります。こちらは8月中旬を過ぎないようにしています。やはり二番茶と同じで、硬化前に寒くならないためです。

それ以降に摘採するものを秋冬番茶などと言います。

一番茶に比べると、葉が大きく硬くなっており、苦み渋みが多いことが特徴です。その分カテキンも多く含まれています。

濃い味が好みで、むしろ一番茶よりもこっちの方が好き、という方もいます。

以上が茶期による分類でした。自分が普段飲んでいるのはどれか気にしながら飲んでみると、好みの傾向が分かるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。